MENU

光る君へネタバレ第35回会話形式で解説しています

目次

光る君へネタバレ第35回

道長: (疲れた様子で部屋に入ってくる)まひろ、金峯山寺への参拝から戻ってきたぞ。命懸けの難行だった。険しい山道を九日間も旅し、やっと山上本堂にたどり着いたのだ。そこでさまざまな仏事を催し、最後には本堂の蔵王権現にみずから書き写した経典をささげて経塚に埋めてきた。さて、私が不在の間、一条天皇と中宮・藤原彰子の様子はどうだったか?

まひろ: お帰りなさいませ、道長様。お疲れのことでしょう。一条天皇と中宮様のご様子ですが、お変わりございませぬ。

道長: (深いため息をつく)そうか…。身を危険にさらしてまで彰子の懐妊を祈ってきたのだが、その願いはまだかないそうもないようだな。旅の疲れが残っているが、気を取り直さねば。ところで、まひろよ、聞くところによると「光る君」の物語を書き進めているそうだな。

まひろ: はい、そうでございます。少しずつではありますが、物語を紡いでおります。

道長: ほう、それは興味深い。ぜひとも読ませてもらいたい。今すぐにでも読んでもよいかな?

まひろ: もちろんでございます。どうぞ、お読みください。

(道長、巻物を広げて読み始める)

道長: (しばらく読んだ後、顔をあげる)まひろよ、これは光る君の不義密通の話ではないか。どのような心積もりでこれを書いたのだ? 実に大胆な内容だが…

まひろ: (少し躊躇いながら)実は…わが身に起きたことにございます。ひとたび物語となってしまえば、わが身に起きたことなぞ、ささいなことになってしまうのでございます。

道長: (驚いた様子で)なるほど…。己の経験を昇華させて物語にするとは、まさに文才というものだな。

(後日、中宮・彰子の部屋にて)

彰子: まひろ、「光る君」の物語の続きを読ませていただきました。この「若紫」という登場人物は、まるで私のようですね。

まひろ: 中宮様がそのようにお感じになられたのは、どのような点でしょうか?

彰子: そうですね…。幼い頃に入内し内裏で育った私と同じように、若紫も幼いうちに光る君に引き取られて育てられる。その姿に、自分と共通するものを感じたのです。

まひろ: なるほど。中宮様のご経験が、物語の中に映し出されているのですね。

彰子: (物思いに耽りながら)この娘は、これからどうなるのでしょうか?

まひろ: 中宮様はどうなればよいとお思いでございますか?

彰子: (少し赤面しながら)…光る君の妻になるのがよいでしょう。

まひろ: (彰子の本当の願いを感じ取り)中宮様、その言葉には、一条天皇の真の妻になりたいというご願いが込められているように感じます。その息づくお心の内を、帝にお伝えになってはいかがでしょうか?

彰子: (驚いた様子で)まひろ…。私の心をお見通しですね。でも、そんな…。

(ちょうどそのとき、一条天皇が藤壺を訪れる)

一条天皇: (部屋に入ってくる)彰子、まひろ、元気そうだな。

彰子: (突然の来訪に驚きながらも、勇気を振り絞って)お上! お慕い申しております!

一条天皇: (彰子の言葉に驚き、まじまじと彰子を見つめる)

ナレーター: この出来事が一条天皇の心を大きく動かすこととなりました。そして、寛弘四年(西暦1007年)の暮れ、彰子は一条天皇と初めて結ばれたのです。これは、彰子にとって、そして道長にとっても、長年の願いが叶った瞬間でした。

光る君へネタバレ第35回感想

感想は放送後にお届けします!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次