MENU

【光る君へネタバレ】33話あらすじ「式部誕生」2024年9月1日放送!!

光る君へ
目次

【光る君へネタバレ】33話あらすじ「式部誕生」2024年9月1日放送!

第三十三回

私は藤原道長。中宮・藤原彰子に仕える女房の中には、高貴な身分の姫たちもいる。しかし、その中にあってまひろという身分の低い女房が、一条天皇のために物語を書くという特別な役目を与えられていた。彼女は「藤式部」という呼び名と、執筆のための房を与えられ、早速仕事に取りかかった。しかし、他の女房たちが彰子の身の回りの世話や内裏の公卿との取り次ぎのために忙しく行き交っているため、集中できない様子だった。

まひろはその特別な役目に反感を持つ女房たちの視線を感じながらも、夜遅くまで執筆を続けた。その後、女房の扉で床に就いたが、大きないびきをかく者がいてよく寝つけなかった。

翌朝、女房たちは早くから起きてそれぞれの仕事を始める。まひろも知らぬ顔はできず、慣れないながらも女房たちを手伝っていた。夜になると、疲れ果てた状態で筆をとることになるため、思うように物語を書き進めることができなかった。

このような日が続いたため、まひろは私に、実家に戻って執筆したいと文を出してきた。私はまひろを直ちに呼び出した。

「帝は、続きができたらお前に会いたいと仰せだ。お気持ちが変わらぬ前に続きが欲しい。お前の才能で帝を藤壺に引き寄せてくれ、頼む。」

私は、一条天皇の心が藤原伊周に傾いていることを危惧していた。伊周の復位は敦康親王の後見を見据えてのことと思われ、もし彰子が皇子を産まなければ伊周が権力を握る可能性があったのだ。

「私が書くものに、まことにそのような力があるのでございましょうか」

「分からぬ。されど今の俺にはそれしかない。賭けなのだ」

まひろは以前に一条天皇に献上した原稿に手を入れ、続きも書き足していた。さらにその先の展開も構想しており、必ず実家で続きを書いて届けに来ると約束した。私はしぶしぶそれを受け入れた。

藤壺を去る前に、まひろは彰子に挨拶に行った。ちょうど周りに女房はおらず、まひろと彰子は二人だけで言葉を交わした。

「お元気でいらっしゃいますか」

「私は冬が好き」

彰子が自分の意志を示すのをまひろは初めて目にした。この日も彰子は桃色の着物を着ていた。女房たちは、彰子は桃色が好きだと言っていたが、実は空のような青色が好きなのだという。

長く話すことはできなかったが、去り際に彰子は物言いたげにまひろのほうを見つめた。

まひろは家族と別れてからわずか八日で実家に戻り、すぐに執筆に取りかかった。そして寛弘三年(1006年)五月、まひろは原稿の続きを届けに再び藤壺を訪れた。まずは彰子に挨拶に行くと、彰子も物語を読みたがった。そこでまひろは手短に話の設定を語って聞かせた。

ある天皇の御代、深い寵愛を受けた更衣が皇子を産んだ。皇子が三歳のとき、更衣はほかの女御たちの嫌がらせで病み亡くなる。天皇は忘れ形見の皇子を宮中に呼び寄せた。美しく賢く、笛の名手であるその皇子が、物語の主人公だ。

「帝みたい。その皇子の名は?」

うれしそうに尋ねる彰子に、まひろが答える。

「光る君でございます」

まひろは私を介して物語の続きを一条天皇に献上した。するとその後、一条天皇はまひろに会いに藤壺に来た。彰子と私も同席し、まひろは一条天皇との再会を果たした。一条天皇は「光る君」の物語に心を捉えられたと言い、なぜなのだろうかとまひろに尋ねた。まひろは、かな文字で書かれた物語だからだろうと答えた。漢文は事の理や志を表すが、心を伝えるにはかなが用いられるのだ。

「やまとびとの心を映すには、かなこそがふさわしいのだと、私は考えます」

「皆に読ませたい」

残り半分はテレビで見てね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次