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光る君へネタバレ第34話。あらすじを最終回まで解説しますbyユキ

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光る君へネタバレ第34話あらすじ

まひろは、興福寺と源頼親の争いについての噂を耳にするたびに、心が重くなるのを感じていました。大和の地で起きている騒動は、都にいるまひろの耳にも届いていました。興福寺が朝廷に詮議を求めているという話、そして所領をめぐる長年の争いが僧一人の命を奪ったという悲しい知らせ。さらには、興福寺による報復として頼親の家来・右馬允当麻為頼の屋敷と田畑が焼き払われたという衝撃的な出来事。

これらの話を聞くたびに、まひろは胸が締め付けられるような思いでした。筆を執る手が震えることもありました。「なぜ、人は争いを止められないのでしょうか」と、夜な夜な考え込むこともありました。この争いが、どこまで広がっていくのか、そしてどれほどの人々が苦しむことになるのか、その不安は日に日に大きくなっていきました。

そんな中、一条天皇が道長の助言に従い、検非違使を差し向けて僧兵を追討させたという知らせが入りました。まひろは一瞬ほっとしたものの、すぐに新たな不安が湧き上がってきました。力で抑え込むことが、本当の解決になるのでしょうか。まひろは、この問題の根本的な解決策を見出せない自分の無力さに、歯がゆさを感じていました。

道長と定澄のやり取りを耳にするたびに、まひろの予感は確信に近づいていきました。興福寺との問題は、今後も尾を引くだろう。平和な日々は、いつまで続くのでしょうか。そんな思いを胸に秘めながら、まひろは「光る君」の物語を書き進めていました。物語の中に、現実の世界の平和への願いを込めているような気がしていました。

やがて、まひろの物語が宮中で評判になっているという噂が聞こえてきました。中宮・藤原彰子や女房たち、さらには公卿たちまでもが夢中になって読んでいるとのことでした。まひろは、この知らせを聞いて複雑な感情に襲われました。喜びと誇りを感じる一方で、自分の言葉が多くの人々の心に届いているという責任の重さに押しつぶされそうになることもありました。

「私の物語は、本当に人々の心を癒し、希望を与えることができているのでしょうか」と、まひろは自問自答を繰り返していました。特に、一条天皇の心に届いているかどうかが、最大の関心事でした。

そんな中、思いがけず一条天皇が藤壺にまひろを訪ねてきました。まひろは、天皇の姿を見た瞬間、驚きと戸惑いで体が硬直するのを感じました。心臓が激しく鼓動を打ち、手の平に汗が滲むのを感じながら、まひろは懸命に冷静を装いました。

一条天皇:「なぜそなたは、あの物語を書こうと思ったのだ」

この質問に、まひろは一瞬言葉に詰まりました。最初は道長の命令だったという真実を正直に話すべきか、それとも今の自分の真実の思いを伝えるべきか、瞬時に迷いました。しかし、天皇の真摯な眼差しに導かれるように、まひろは今の自分の真実の思いを伝えることを選びました。

まひろ:「私は帝のお悲しみを肌で感じるようになりました。次第に、皇后様をお亡くしになったお悲しみから、どうか立ち直っていただきたいと願いながら書くようになりました」

言葉にしながら、まひろは自分の中に湧き上がる感情の深さに驚いていました。本当に、心の底からそう思っていたのだと気づきました。同時に、心の中でこっそりと付け加えました。「そして、中宮様との絆が深まることを願って…」

一条天皇:「そなたの物語は、朕にまっすぐに語りかけてくる。また会いに来てよいか?」

天皇のこの言葉に、まひろは内心複雑な思いに駆られました。天皇の言葉に喜びと誇りを感じる一方で、本当は彰子に会いに来てほしいという思いが強かったのです。一条天皇と彰子の関係が近づかない現状に、もどかしさを感じていました。自分の物語が二人を結びつける橋渡しになればという願いと、そんな大それたことを考える自分への戸惑いが、まひろの中で交錯していました。

寛弘四年(1007年)、都では不吉な出来事が相次ぎました。藤原斉信、藤原道綱の屋敷が火事になり、敦康親王が病に倒れるなど、まひろは日々の出来事に不安を募らせていました。そんな中、道長が金峯山で世の安寧と彰子の懐妊を祈願しに行くと聞いて、まひろは複雑な思いを抱きました。

彰子の幸せを心から願う気持ち、そして自分の物語が世界を変える力になればという思いが交錯していました。同時に、道長の行動に対する批判的な声も聞こえてくる中、まひろは政治の複雑さと、自分の立場の難しさを痛感していました。

八月、道長が嫡男・藤原頼通、中宮権大夫・源俊賢を伴って京を出立する様子を見送りながら、まひろは自分の役割について深く考えていました。筆の力で、この世界に少しでも平和と希望をもたらすことはできないでしょうか。人々の心を癒し、争いを避ける知恵を与えることはできないでしょうか。

まひろは決意を新たにしました。これからも「光る君」の物語を書き続け、その中に自分の思いと願いを込めていこう。そして、いつの日か、この物語が一条天皇と彰子を結びつけ、世の中に平和をもたらす一助となることを、密かに、しかし強く願ったのでした。

さらに詳細は放送後にお届けします

光る君へネタバレ第34話感想と考察

放送後にお届けします。

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